点鼻薬の副作用
市販の点鼻薬は、鼻粘膜の血管を収縮させて粘膜の腫れを軽減し、短時間で鼻の通りを良くする効果があります。しかし、点鼻薬を頻繁に長期間使用しすぎると、血管の反応が悪くなり、鼻が逆につまってしまう「薬剤性鼻炎(または点鼻薬性鼻炎)」と呼ばれる状態が生じることがあります。
「薬剤性鼻炎」では点鼻薬の効果が低下し、ついつい薬を増やしてしまうことがあります。鼻づまりを改善するためには、まず市販の点鼻薬の使用を控えることが大切です。
鼻洗浄(鼻うがい)
鼻洗浄(鼻うがい)は風邪・インフルエンザ予防、副鼻腔炎の症状緩和、花粉・アレルギー対策に効果があるとされています。鼻うがいは鼻づまりで具合の悪い鼻にだけでなく、鼻の奥の上咽頭炎に対してもその効果が期待できます。
鼻づまりがあれば鼻の加温加湿機能や嗅覚が障害されるばかりでなく、睡眠の質の低下にもつながります。日中は自覚が無いのに睡眠中に鼻がつまるという、気づかれにくい「隠れ鼻づまり」に鼻うがいの有効性が指摘されています。鼻うがいや各種の鼻洗浄器もご紹介できますので、鼻づまりでお悩みの方は受診をお勧めします。