スギ花粉症の情報

 日本の森林面積は国土の67%であり、スギ林の総面積は国土の12%です。花粉症の70%はスギ花粉症であり、患者さんの数は年々増加しています。2019年の調査ではスギ花粉症の有病率は39%となっており、また10歳代でスギ花粉症が著明に増加しています。近年は発症年齢の低下が報告され、小児の花粉症も問題となっています。2019年の調査でスギ花粉症の有病率は0〜4歳の小児で3.8%であるの対し、5〜9歳の小児で30.1%です。スギ花粉症に対する舌下免疫療法の薬は5歳から使えるようになりました。

 春に飛散するスギ花粉はスギ雄花の着花量(花粉生産量)と深く関わっています。スギ雄花の生育は、前年夏(6月~8月、特に花芽が分化する6月)の気象条件に大きな影響を受け、夏の日照時間が長く気温が高い場合には、スギ雄花の着花量が多くなり、翌年春の花粉飛散量も多くなります。また、花粉飛散量が多い年の翌年はスギ雄花の着花量が減少するという傾向が見られます。花粉飛散量が多いシーズンには花粉症の適切な治療が求められます。

花粉症情報へのリンク

花粉症の治療法最前線 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会https://www.jibika.or.jp/owned/contents3.html
花粉情報をチェックして早めの治療と日常生活の対策に役立てよう 政府広報オンライン
https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201102/2.html
アレルギーポータル 日本アレルギー学会・厚生労働省https://allergyportal.jp/knowledge/
花粉症の疫学と治療そしてセルフケア 厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/ookubo.html
花粉情報サイト 環境省https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
花粉症環境保健マニュアル2022 環境省https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf
スギ・ヒノキ花粉に関する情報 林野庁http://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ kafun/
全国の花粉情報 NPO花粉情報協会http://pollen-net.com/
花粉飛散情報 日本気象協会https://tenki.jp/pollen/
花粉飛散情報 ウェザーニューズhttps://weathernews.jp/s/pollen/